パール再生へ ~パール×金継ぎ~
淡水パールを連で仕入れると、キズなどがありどうしても使えない珠があります。
商品化できないパールを使用して試作していますが、すべては使いきれません。
廃棄するのもしのびなく、再生するために金継ぎ試すことにしました。
淡水パール養殖の変化
卸業者の話によると、淡水パールの養殖の主流が短期間で養殖でき高値がつく有核・大珠に変わり、小粒やバロックなどは養殖されなくなっているそうです。
実際、小粒やバロックなどの価格は高騰しており、仕入れることも難しくなっています。
ネックレスやピアスに使用したツインペタル。
キズや欠けがあり、実は仕入れの半分近くは使えませんでした。
もう養殖されていない形ということもあり、半分でも使えれば…と承知の上で仕入れを決めました。
大量に使えなかった珠がでたことがキッカケになり、いつかと思っていたパール再生にとりかかります。
なぜ金継ぎなのか
祖母が茶道を教えていたこともあり、物心ついた頃から金継ぎされた抹茶茶碗が身近にありました。
パールのキズを補修できないか?と考えていた時に思い出したのが、子供の頃に手にしていた金継ぎされたお茶碗だったのです。
金継ぎされたパールで仕立てたアクセサリーを違和感なく想像できました。
金継ぎについて調べたり、旅行先でワークショップに参加したりしていたのですが、ゼロスタートを一人で進めるのは大変です。
知人に金継ぎ職人がいたことも、パール再生の手段として金継ぎを選んだ理由の一つです。
パール×金継ぎ 試作をスタート
知人の金継ぎ職人に相談し、試作を依頼しました。
こころよく試作を引き受けてくださった知人に感謝です。
試作の結果は
☑︎変色やちょっとしたキズなら、問題なく金継ぎできました。
☑︎欠けている物はなんとか金継ぎできたけど、溶剤をどんどん吸い込み難しかったそうです。
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パールに金継ぎはできそうです!
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欠けたパールには、金継ぎを施す前に下処理を施した方がよさそうです。
これは私の宿題となりました。
さっそくいくつか思いついた方法で下処理して、金継ぎとの相性を確かめていきます。